2011年1月6日木曜日

全日を観に行った。

正月2日。
妻のたっての願いで全日本プロレスの試合に行く。

日本でプロレスを観るのは2回目。
あとアメリカでWWEを1回観たことがある。

前回観た日本のプロレスは、スコット・ノートンがでかく、
あんだけ強力なでかい奴が負けるのだろうか?と思っていたら
スタミナが切れて動きが悪くなって、なるほどと思ったのを
よく覚えている。

今回観に行ってなによりも大好きになったレスラー、
それはTARUと言うヒールのレスラー。

TARUは悪の軍団、VOODOO-MURDERSのボス。
ベビーフェイス(良い物)レスラーに対して
時には非常な手段をも使う悪の親玉。

TARUが大好きになったのは稔と言うレスラーの試合。
稔は、妻曰く、新日でバリバリのベビーフェイスでやっていた
好青年のレスラーなのだが、全日移籍にあたり悪役に
転向したようであった。

その稔がタイトルを17度も防衛しているカズ・ハヤシと
世界ジュニアヘビー級王者と言うタイトルをかけた試合。

この試合は本当に面白い試合だった!
空中戦あり、フォールの応酬ありの実力伯仲の好試合だと思う。

もう二人ともふらっふらなんである。
死んじゃうんじゃないか?立って平気なのか?
なぜあそこであんなことがまだできるんだぁ!と言う試合。

会場はまさに白熱。
プロレスには昭和が残っているんだなぁと思ったんだが
歓声が「うわぁっ!」と言う音の面になって耳にバンっと当たる。
会場の一体感たるや凄い。
そこにいる子供もおじさんもお姉ちゃんもみんな
中央のリングで行われているその試合に釘付け。
そしてみんな我を忘れて精一杯の声援を送る。

やっている本人達ももちろん消耗戦。
もうどっちが敗れても、勝ってもおかしくない。
そんな展開の中、何度もフォールし、フォールを返して、
そして試合は稔の新王者戴冠と言う結末で終わる。

TARUはこの試合に稔のセコンドとして付いていた。

こまめにアドバイスを送り、決して試合に乱入したりしない。
なんとなくテレビでもアメプロを見ていたことが多かったので、
あそこまでヒールの仲間の分が悪くなると、てっきり乱入して
没収試合にしちゃったり、相手をボコボコにしちゃったり
するんだと思ってたんだが、TARUはセコンドとしての役割を
ちゃんと正しくこなし続ける。

そして、試合が終わってすぐにTARUがしたこと。
それは試合が終わった稔にコールドスプレーをかけることだった。
肩を重点的にかけているところから、稔の肩が痛んでのことと思う。

真っ先にそれをするTARUを見て、
なんて優しいんだ!と本当に感動した。
もうVOODOO-MURDERSに入信しても良い!と思ってしまう。

そんな感動を忘れられない、正月2日。
今年はもちょっとプロレスみに行こう!