2011年9月9日金曜日

勝てば官軍

なでしこJAPANがロンドン五輪への出場権獲得!

タイ・韓国・オーストラリアを相手に3連勝し、
この試合に勝てば五輪出場決定!と言う北朝鮮戦。

日本は、ほぼ相手に試合をコントロールされるも
1チャンスをものにして先制。しかし あきらめない北朝鮮を前に
小さなミスを積み重ね、同点に追いつかれる。

試合の印象としては押されっぱなし。
1-1とは言え、引き分けたことがよかった。

その後、オーストラリアが中国を下し、日本の2位以上が確定!
五輪出場権をみごと得た。


今回の五輪予選で日本は本当に苦戦した。
しかしこれは予め予測できたことである。

アジア最終予選出場国とFIFAランクは以下の通り。
カッコ内は過去最高位。

日本 4位(4位) オーストラリア 9位(9位) 
北朝鮮 12位(5位) 中国 15位(4位)
韓国 16位(16位) タイ 28位(28位)


ロンドン五輪に出場できる国は12カ国。

地域別割り当ては、以下の通り。

出場国1、欧州2、アジア2、南米2、北中米2、アフリカ2、オセアニア1。


各地域のFIFAランク上位3カ国とその順位。

欧州―ドイツ2位、スウェーデン5位、イングランド6位
アジア―日本4位、オーストラリア9位、北朝鮮12位
南米―ブラジル3位、コロンビア29位、アルゼンチン34位
北中米―アメリカ1位、カナダ8位、メキシコ22位
アフリカ―ナイジェリア27位、ガーナ51位、ガイアナ55位
オセアニア―ニュージーランド24位、パプアニューギニア53位、トンガ67位

以上を見ると、欧州・アジア・南米・アフリカ・北中米の出場国枠が
同じ2であることがいかに不公平かがわかる。
女子サッカーにあってアジアは勝ち抜くのが難しい地域なのだ。

ちなみに綺麗に上から12カ国だとアフリカ、オセアニアからは
1カ国も選出されないし、南米もブラジルのみが出場権を得られる。


なでしこJAPANは現世界王者であるが、北朝鮮戦は決して
弱者との戦いなどではなく、非常に難しい予選だったと言える。

その予選をほぼストレートに戦い抜けたということは非常に評価できることだ。

勝てば官軍。横綱相撲。

なでしこの視聴率がよかったようだけど、これは世界王者になったことで
いままで興味のなかった人たちの興味を得たのだろう。
つくづく日本人は勝つってことが好きなんだなぁ~と思う。

そして勝者に厳しいなぁと思う。
小兵の関脇がたまたま調子がよくて場所優勝したようなもんですよ~!