昨日初めて自分のしている仕事を好きになった。
今までは別にブライダルコーディネートとか好きでなかったし
一生に一度の幸せに関われるなんて良い仕事だねと言われても
はぁそうかなぁ?でもそうでもないような気がするけど程度だった。
んでもって。昨日担当したお客さんはとても好きだった。
好きだったんだけれども、お客さんの仕事の都合などもあり
思うように準備が進まず、自分達も把握していない始末。
とても、当日を迎えるにあたってはこっちも不安だった。
そして当日。実際になってみると問題がいくつか起こる。
お客さんのお持ちになるはずのものを忘れていたり、
お客さんの方で手配されていなかったり、
こちらと新郎と新婦の連絡ミスで手配が出来ていなかったり。
それらは想像の範囲内ではあったのだけれども、
乗り越える数は思っていたよりも多かった気がする。
ひとつひとつでできる限りの可能性を考え、提案し、
迷惑のかかるスタッフにお願いし、お客さんの了解を得て。
でもトータルでは本当に上手く行って、本当に良かったと思えた。
先週のことだったのだが、自由ヶ丘にあるとあるバーに行った。
去年職場の先輩に教えて貰ったバーで、カクテルが本当に美味しい。
どれくらい美味しいかと言うと、酔ってしまうのが惜しい程美味しい。
で、その日一緒に行った後輩がお薦めの青いカクテルを頼んだ。
しばらくして。
脚の部分に素晴らしい装飾のなされた素敵なフルートグラスに
素晴らしいカクテルが注がれてきた。
そのカクテルは青で、水面からは氷河のように
クラッシュアイスで埋められている。
水面近くはブラックライトによって月明かりで照らされたように白く光っている。
そしてその神秘的な静寂の青い海の底には
静かに角砂糖がひとつ沈んでいた。
なんて素敵な一杯なのだろうと思い、ずぅっと眺めてみた。
そして、こんな一杯に素敵な演出を成すバーテンダーと言うのは
なんて素晴らしい種類の人間なのだろうと思った。
でも昨日。もしかしたらブライダルコーディネートも
そう言う仕事なのではないだろうかと初めて思えた。
そこまで大それていないにしても、そう言う可能性を秘めた仕事だと。
そこに楽しさと言うか、居心地の良さのようなものを初めて感じた。
「華やかなものの裏にはとても地道な努力がある」と
この日の新郎のお父さんは謝辞の中で言っていたが
その地道なものの先の華やかさを、初めて実感できたのだろうかと思う。
そしてたぶん僕の父のしている仕事も
このカクテルや一件の婚礼のような仕事であるのだろうなぁと。
この3つに新たな共通点の発見をして、1人興奮しながら
夜の街を自転車で自宅へと向ったのでした。
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