昨日火曜。千葉県は八街に行ってきた。
なぜか。亡くなった母方の祖父は昔都賀に住んでいた。
おそらく僕が6歳の頃までなのだが、
その時は都賀の団地から程なく行ったところにある
養鶏場で働いていて、その養鶏場でよく遊んだのだ。
だので車を出したついでに記憶を頼りに都賀に行ってみた。
都賀の団地は結構すぐに見当がついた。
もうそろそろ都賀から引っ越すと言う時に
都賀の駅から団地のすぐ側までモノレールを建設していて
その終点駅がすぐそこに見えた記憶があったからだ。
そのモノレールの駅は千城台と言う終点の駅だった。
恐らく都賀からその千城台までは車に乗って行ったはず。
道端にある鯉を売っているペットショップに妙に覚えがある。
(あとで父に確認したら当時からあったとのことだ。)
記憶では千歳台の駅の道を左に曲がってすぐだと思っていた。
でも実際は真っ直ぐ行ってすぐであった。
団地の裏には良く遊んだ小学校がまだあったが、
昔は破れていて侵入可能だったフェンスが綺麗になっていた。
ここまでは良かった。養鶏場までの道はもっと判らない。
記憶では団地を左に出て真っ直ぐ行くと山にぶつかるT字路があり
そこを曲がって真っ直ぐ行く…ような…。
まず驚いたのはT字路がほぼ記憶のままだったと言うこと。
そしてそこを記憶どおりに左に曲がる。
養鶏場は山中をずっと行くイメージがあったが、
実際は畑や林を抜けはするが、いたって平らな道だった。
ずっと真っ直ぐ行く。なんとなく見覚えがある。
けれどもこれからどう行けば良いのか判らない。
道端の角にあるセブンイレブンに車を止めトイレをかりる。
ちょっと困ったので忙しくなければと思い父に電話。
父が言うにはどこかを右に曲がるらしい。
そして“池”や“大きな農家の門”の横を通るらしい。
池・池・池。
そー言えば大きなネズミのいる池があった!
そう思いセブンイレブンの横を曲がっていく道に目をやる。
なんだか見覚えのあるような気がしてならない。
よし。この道と決めて真っ直ぐ進んでみようと思う。
右に曲がると一本道だと父が言っていたのでただひたすら行く。
ちょっとこの道じゃなかったかなぁ…と思い始めたとき
少し開けたところで農業用水路を渡す橋があった。
そう。ここでよくつくしを取った記憶がある。
そしてそのつくしをお浸しにして食べていたっけな。
もしかしたら道は合っているのではないかと思い始める。
もうしばらく行くと道端に牛舎があって牛がいる。
牛・牛・牛。妙に見覚えがある。
そーだ。牛が近くにいて、これくらい小さな囲いの中に確かいた。
養鶏場は近いような気がする。
しかしその道を真っ直ぐ行くとちょっと大きい通りにぶつかって終わり。
これは違うと思いちょっと戻ってみる。
たしか養鶏場へ行く道は舗装していなかったはずだ。
そう思い脇道に目をやりながら進む。
そうするとなんだか見覚えのある道が。
ここかなと思い曲がってみる。真っ直ぐ行くとすぐ行き止まり。
しかし。隣に座っていた彼女が「あれじゃないの?」と。
開けた畑の左側遠くに茶色い古びた建物が…。
近付いて行ってみると、それはかなり荒廃した建物だった。
しかし養鶏場の建物であることに間違いはなかった。
記憶通りだと左手に横向きの建物が二つ。
その奥に小さな小屋があって、そこに自転車など置いてあった。
小屋は引き戸で入って左手にはビニールござが引いてある
台があり、そこでよくお結びを食べた。
その小屋もボロボロで柱だけの状態だったが、発見。
中にはござの残骸や錆びたサンバルカンの自転車が。
二十年も前の記憶をたどって、養鶏場に辿り着いた。
夕焼けで真っ赤になった落花生畑やヒグラシの大合唱。
赤とんぼやバッタや蛇の抜け殻などなど。
来て見ると色々な思い出がめぐりまして。
凄いなと思っていたら
「きっとじいちゃんが教えてくれたんだよ」
と彼女が隣で言った。きっとそうだなと僕も思った。
2011年12月14日水曜日
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